Review & Comment

(順不同・敬称略)

自分のまわりにいる人たちとしか思えない人たち、
知っているとしか思えない感情たち。
自分の人生を好きになれる映画です。

── 吉本ばなな(作家)

空気をゆらす音に耳を傾けてみる。たとえその言葉がわからなくても。
心の中を丹念にたどる、言語による非言語な物語。

── 今日マチ子(漫画家)

不確かな言葉や気持ちに頼って生きていかなければならない人生に、
「想い出」があることをとても心強く思った。

── 松田青子(作家・翻訳家)

息子を亡くした母と、彼を愛した男が、
嫌悪と慈しみを交差させ魂をぶつけ合う物語。
画面から溢れる力強い「繊細」に、ただ涙がとまらない。

── ヤン・ヨンヒ(映画監督)

知り得た世界がまったく違う2人が、お手軽な同情でもザツな共感でもない、「違うから理解したい」という思いで近づく。ぎこちないステップがきれい。
そしてベン・ウィショーが、親密さの表現において、事件を起こす。
キュートな重罪、逮捕したい。

── 町山広美(放送作家・コラムニスト)

最高のキャストが人との繋がりの大切さを教えてくれます。
言葉の力はやはり素晴らしい。
優しい気持ちになりました。

── LiLiCo(映画コメンテーター)

本人不在、通訳必須。
最悪の条件がそろったカミングアウトをやさしく感動に昇華する傑作よ。

── よしひろまさみち(映画ライター)

コミュニケーションを図るための言語の限界と、
それを超越するそれぞれの「思い」が静かに、強く伝わる。

── 青野賢一(BEAMSクリエイティブディレクター・執筆家)

愛は言葉なくしても分かち合え
食は文化を作り胃をわかちあえ
心をとらえる。
正直で嘘のない美しい物語。

── 野村友里(フードディレクター)

ベン・ウィショーの磁力にひきつけられる。

── Daily Telegraph

優美に、繊細に、想いをはせる映画だ。

── Hollywood Reporter

感動的! 洞察にすぐれ、感銘を与える。

── Screen Daily

静かに共鳴する室内劇。
ホン・カウは素晴らしいデビューを飾った。
チェン・ペイペイが美しく役を生き、心に残る。

── Variety

感動的! そして知性的だ。

── Observer [UK]

ホン・カウの演出には、深いリズムがある。
それはこの映画のタイトルにも証明されている。
愛する者を失った悲嘆を描く、いくつかのフラッシュバックは、
台詞に頼らずに情感を増幅し、
音楽の効果ではなく愛しい声の存在で、その場面を印象づける。
繰り返されるジュンとカイの会話、カイのTシャツを羽織るリチャード。
細部が、愛を再生する。愛、そして悲しみ。
それは結局のところ、言葉を超える音楽のようなものなのだ。

── Indie Wire