Cast

主なフィルモグラフィー

2007アイム・ノット・ゼア
2008情愛と友情
2009ザ・バンク 堕ちた巨像
ブライト・スター いちばん美しい恋の詩
2010テンペスト
2012007 スカイフォール
クラウド アトラス
2013ゼロの未来
2014Days and Nights
追憶と、踊りながら
パディントン(声の出演)
2015白鯨のいた海
The Lobster
Suffragette
007 スペクター

ベン・ウィショー / Ben Whishaw

“この物語が心に残りつづけた。
映画が最後に聞かせてくれる音色は、きっと希望とか癒しなんだと思ってる”

1980年10月14日生まれ。イングランド、ベッドフォードシャー州出身。2003年に英国王立演劇アカデミー(RADA)を卒業。1999年、それ以前の演劇学校時代に『ザ・トレンチ 塹壕』で映画初出演。2004年、トレヴァー・ナン演出の舞台「ハムレット」でタイトルロールを演じ、“我々の時代の狂えるプリンス”と演劇界に衝撃を与え、その舞台を見たトム・ティクヴァ監督が『パフューム ある人殺しの物語』(06)の主演に抜擢。共演した名優ダスティン・ホフマンを驚かせる演技で世界中から絶賛された。2008年には『情愛と友情』での演技を高く評価され、2009年のジェーン・カンピオン監督作『ブライト・スター いちばん美しい恋の詩』にも主演、詩人のキーツを演じた。2012年には、ハリウッド大作『クラウド アトラス』で強い印象を残し、「007」シリーズ第23弾の『スカイフォール』のQ役で、いよいよ世界的な人気を博す。
テレビでは数々の演技賞に輝いた『Criminal Justice』(08)や日本でもD V Dがリリースされる『T H E H O U R  裏切りのニュース』など、また舞台では2013年3月にはデイム・ジュディ・デンチとの2人芝居に挑戦するなど、舞台にテレビに映画にと自由に行き来する活躍を続けている。
本作後の映画出演作には、パディントンの声を担当した『パディントン』(2016年春日本公開)、ヘレナ・ボナム=カーター&キャリー・マリガン&メリル・ストリープ共演の『Suffragette』、コリン・ファレル&レイチェル・ワイズ&レア・セドゥー共演の『T h e L o b s t e r 』、ロン・ハワード監督&クリス・ヘムズワース主演の『白鯨のいた海』(2015年12月米公開)、再びQを演じる「007」シリーズ第24弾の『007 スペクター』(2015年11月日本公開)など。

Interview

Interview

── なぜこの映画に出演を?

ベン・ウィショー(以下BW) :この映画の脚本を初めて読んだのは2012年の夏、オーストラリアにいる時だった。誰が書いたのかも、誰が送ってきたのかも知らずに、脚本を読み始めたんだ。そうしたら、この物語がずっと心に残った(it really stayed with me)。素晴らしく美しい物語で、そして何より驚くほどの誠実さに胸うたれた。それで、監督のホンに会う前に、もう出演したいと思ったんだ。もちろん彼に会ったら、とてもラヴリーだったけど。

── 脚本のどんなところが気に入ったんですか?

BW:僕はこの脚本が強いアイデンティティを持っているのが好きだ。これまでに読んだ脚本とまったく違っていた。独自の言葉によって物語が描かれ、構成されていると思った。脚本の段階ですでに、カメラがどう動いて何を映していくのかも明快に書かれていた。それはとても注意深く考え抜かれていて、それが僕にすごく響いた。

── 悲しみがリチャードとジュンを結びつけたと思いますか?

BW:う〜ん、それは二人を結びつけたものでもあって、二人を分かつものでもあると思う。とても複雑な感情が渦巻いているんだ。でも僕は、映画が最後に聞かせてくれる音色は、きっと希望とか癒しなんだと思ってる。言語のレベルではない、もっと深い人間のレベルでの理解がそこに生まれたんだってね。

国際版プレス+LGBT映画祭Q&Aセッションより編集

Close

チェン・ペイペイ / Pei-Pei Cheng   鄭佩佩

60年代から70年代にかけ、中国語圏で「武侠影后」(武侠映画の女王)として圧倒的な人気を博し、アジア映画史に刻まれる伝説の女優。1946年、上海出身。 60年に香港に渡る。中学生の頃からダンスを学び、63年にショウ・ブラザーズの俳優養成所に入団。養成所を卒業後、正式にショウ・ブラザーズと契約し、64年の『妲己』でデビュー。文芸映画『情人石』で才能を認められ、66年に出演したキン・フー監督の『大酔侠』の大ヒットによって一夜にしてスターとなる。 その後、多数の武侠映画に出演し、香港のみならず世界中の中国語圏で圧倒的な人気を誇る。武侠映画だけでなく、67年には、日本の井上梅次監督がショウ・ブラザーズで撮った『香港ノクターン』に出演し、歌やダンスの才能も見せた。70年に結婚し、渡米。アメリカでモダンダンスを学ぶ。以来、74年までは年に1本の映画が公開されるものの、実質的には女優を引退。75年にはモダンダンスの舞踏団“ロサンゼルス現代舞踏団”を組織してアメリカや台湾で公演。80年代には数本の映画に出演し、久しぶりに主演したキン・フー監督の『天下第一』( 8 3 )、アレックス・ロー出演を要請された『七小福』のダンス教師役は印象深い。90年代に入ってから芸能界へ本格的に復帰を果たし、映画のみならず数多くのTVドラマへも出演している。
海外のファンにとって最も印象的な作品は、アン・リー監督の世界的ヒット作『グリーン・デスティニー』(0 0)のジェイド・フォックス役。この映画で香港電影金像奨最優秀助演女優賞し、新しい映画ファンをも虜にした。以降はアメリカ・ドイツ・イタリアなど世界各国からオファーを受け、世界的な女優として活躍中である。その他の映画出演作に、金城武主演の『ラベンダー』( 0 0 )、『レディ・ウェポン』( 0 2 )、『THE SPIRIT 怒りの正拳』(05)、『The Wait』(カナダ映画/ 0 7 )、『回馬槍』( 1 1 )、『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』( 1 1)、『My W e d d i n g a n d O t h e r S e c r e t s 』(ニュージーランド映画/ 1 1 )など。

アンドリュー・レオン/Andrew Leung

本作が映画初出演。厳しい訓練と素晴らしい俳優を輩出することで知られる演劇学校イースト15出身。今後の活躍が期待される新人俳優。

ナオミ・クリスティ/Naomi Christie

これまで演技の経験がなかったが、公募オーディションでホン・カウ監督がその声の魅力で抜擢。演技コーチによる訓練を経て出演。

ピーター・ボウルズ/Peter Bowles

英国で最も愛されている俳優のひとり。1936年10月16日ロンドン生まれ。英国王立演劇アカデミー(RADA)出身。50年代後半からTVドラマに出演し、60年代の「アヴェンジャーズ/The Avengers」へのエピソード出演で注目され、その後、ペネロピ・キースと共演したBBCの「To the Manor Born」(1979-81)が英国TVドラマのベスト1に選ばれるなど大人気となる。以降も数々の人気TVドラマやTV映画で英国民に広く愛されるとともに、舞台での活動も高く評価され、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの演出家サー・ピーター・ホールの信頼篤い常連俳優である。2011年には自伝「Ask Me If I'm Happy: An Actor’s Life」を出版。近年の主な映画出演作に『ギャングスター・ナンバー1』(00)、『バンク・ジョブ』(08)。