TRAILER

INTRODUCTION

世界的ドキュメンタリー監督ワン・ビン(王兵)の『青春』3部作がついに完成。
昨2024年に公開された1部に続き、
2部&3部を同時公開!

出稼ぎの若者たちを通して一つの世代の運命を浮かび上がらせる3部作。
ワン・ビンという巨大な作家とともにある僥倖。

『鉄西区』『死霊魂』などの作品で、現在、世界で最も称賛されるドキュメンタリー作家の一人と言っていいワン・ビン(王兵)監督の最新作、それが『青春』3部作である。 第1部は2023年5月のカンヌ国際映画祭で初上映され、昨2024年4月から日本公開。第2部『青春-苦-』は2024年8月のロカルノ国際映画祭、第3部『青春-帰-』は2024年9月のヴェネツィア国際映画祭で世界初上映され、2025年4月26日から日本で2作同時公開となった。ワン・ビン監督が世界の映画史に登場したデビュー作『鉄西区』のような感銘が立ち上がってくる3部作であり、デジタルカメラで時代と歴史を記録するワン・ビンならではのスケールを持った傑作が、ついにそのベールを脱いだ。

“かつてないほど「金」が重要な時代、人が流れゆく時代”(ワン・ビン監督談)を記録し、思考する。
中国、地方からの出稼ぎ農民工が集まる地域。その小さな縫製工場で働く若者たちの青春。

上海を中心に大河・長江の下流一帯に広がる一大経済地域、長江デルタ地域。ここには多くの「農民工」と呼ばれる地方の農村出身の出稼ぎ労働者が集まっている。そこに、「子供服の街」と呼ばれる浙江省がある。その織里の小規模な縫製工場で働く、若い出稼ぎ労働者を中心に記録したのが『青春』3部作である。1部での若い労働者の生命力の噴出から、2部、3部へと映画はさらにドラマティックになり、さらに鑑賞者に深い思考をもたらす巨大な作品となっていく。“かつてないほど「金」が重要な時代、その「金」のために人が流れゆく時代”(ワン・ビン監督談)と、その時代を生きる一つの世代の運命が浮かび上がってくるのだ。かつて“『鉄西区』の出現はデジタルカメラを使った世界初の思想表現ともいえる大事件なのだ”(『鉄西区』への佐藤真監督コメント)と評されたワン・ビンの巨大さを改めて体感できる3部作と言えるだろう。

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こちらからチラシのダウンロードが出来ます。

『青春 -苦-(第2部)』

『青春 -帰-(第3部)』