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人間の汚さと人間の美しさがあふれているすごい映画だ。
残された手紙に泣いた。泣いた。

─ 鎌田 實(医師・作家)

ナチ占領下のフランス、ドイツ軍参謀本部の状況、収容所の人物の動き、
大量処刑前の一時間・・・。しだいに偉大な、美しい人間ドキュメントがあらわれる。

─ 池内おさむ(ドイツ文学者・エッセイスト)

歴史のなかで何度も政治的に利用され、神話化されてきた出来事を、どうしたら再神話化することなく映画にできるのか。
シュレンドルフ監督が示した答えは見事である。

─ 萱野稔人(哲学者・津田塾大学教授)

あらゆる立場に立つひとりひとりの心の揺れと切実さは、単純な善悪なんてことではなく、スリリングで、今を生きる自分自身へまでまっすぐ投げかけられる問いでした。

─ 小林エリカ(作家・マンガ家)

「戦争は冷酷にして無慈悲」というシュレンドルフ名監督からのメッセージ。
フランス、ドイツ両国民への鎮魂歌、こころにじわじわと迫る秀作です。

─ 山本益博(料理評論家)

歴史音痴のナチス、過剰報復、欧州和解、人質の勇気と尊厳、命令・義務でなく良心に従え!、、、観る者に現代欧州の歴史と基盤思想を考えさせる。

─ 大貫康雄(元NHK欧州総局長、現・自由報道協会代表)

独仏の歴史の一部を切り取ったかのような作品──しかし、この深い感動はどこから来るのだろう。
シュレンドルフ監督自身が、舞台となっているナントの近くに住んだ若い日があったからこそ
描くことができた、手に汗握る、そして繊細な作品だ。

─ ライムント・ヴェルデマン(東京ドイツ文化センター所長)

ナチス占領下の悲惨な時代を語る心揺さぶられる映画。
“ヨーロッパ”の意味は何なのかと疑問を抱いている人々に見て欲しい。
シュレンドルフ監督は、若い世代にこの時代に起こったことを、
作品を通して伝えようとしている数少ない映画人の一人です。
我々は彼ら映画人に感謝の意を表します。

─ ヌーレディン・エサディ(在日フランス大使館 映像放送担当官)

敬称略・順不同